訪問看護ステーションで活躍するスタッフの職種を紹介!仕事内容や必要な資格について解説

看護師資格を活かした仕事

訪問看護ステーションは、地域の医療・介護ニーズに応えるために重要な役割を果たしています。現在、看護師の方々を含む多くの医療スタッフがこの分野で働いており、その仕事は多岐にわたります。本記事では、訪問看護ステーションで活躍するスタッフの職種について詳しく解説します。

訪問看護ステーションとは

訪問看護ステーションは、患者さんの自宅を訪問して医療・看護サービスを提供する施設です。訪問看護ステーションには、看護師以外にも保健師や助産師、理学療法士などの様々な職員が所属しているため、サービス利用者の目的に合わせたサービスを提供することが可能です。訪問看護はサービス利用者の療養生活のサポートだけではなく、自立を目指した支援を行うことが目的です。高齢化社会の進展や在宅医療の需要の増加に伴い、その重要性がますます高まっています。

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訪問看護ステーションの現状

国内の訪問看護利用者数

近年、日本の訪問看護利用者数は急速に増加しています。一般社団法人全国訪問看護事業協会によると、2001年には約4万8千人だった利用者ですが、2017年は5倍以上の22万人まで利用者が増えています。

国内の訪問看護ステーションの事業数と働く人数

2001年の訪問看護ステーションの事業所数は4,693事業所でした。それから19年後の2020年には当時の事業所数の約2.3倍にもなる11,145事業所が存在しています(参照:公益財団法人日本訪問看護財団「訪問看護の現状とこれから2021年版」)。

訪問看護ステーションに従事している数は、2011年では3万人となっています(参照:一般社団法人全国訪問看護事業協会「平成30年度 訪問看護講師人材養成研修会」)が、2017年では約6.5万人まで増えています。この中でも看護職員の割合は2011年では91%でしたが、現在は71%と減少しています。

訪問看護ステーションで活躍するスタッフの職種

訪問看護ステーションで働くスタッフの中には、以下のような職種があります。

看護スタッフ

訪問看護ステーションにおける看護スタッフは、患者の健康管理や医療ケアを行います。その中でも、以下の職種が代表的です。

看護師

訪問看護ステーションでは、看護師が中心となって患者のケアを担当します。患者の健康状態の評価や処置、医師の指示に基づいた医療行為を行います。

准看護師

看護師の補助として、准看護師が活躍します。基本的な看護業務をサポートし、患者の日常生活の支援を行います。

保健師

健康教育や予防医療に力を入れる訪問看護ステーションでは、保健師の役割も重要です。地域の健康増進活動や健康相談などを行います。

助産師

出産後の母子のケアや健康相談を担当する助産師も、訪問看護ステーションで重要な役割を果たしています。

リハビリテーションスタッフ

患者の生活支援や自立を促すために、リハビリテーションスタッフが活躍します。代表的な職種は以下の通りです。

理学療法士

身体機能の改善やリハビリテーションを行う理学療法士は、患者の日常生活の質を向上させるために重要な役割を果たします。

作業療法士

日常生活の自立をサポートするために、作業療法士が患者のリハビリテーションを担当します。日常生活動作の訓練や環境の適応支援などを行います。

言語聴覚士

言語や聴覚に関する問題を抱える患者に対して、言語聴覚士が専門的な支援を提供します。コミュニケーションの向上や食事・嚥下のサポートなどを行います。

おわりに

訪問看護ステーションでは、患者の自宅で医療・看護サービスを提供するために、様々なスタッフが協力しています。本記事で紹介した職種以外にも、ケアマネージャーや事務スタッフなど、さまざまなポジションが存在します。看護師の方々が訪問看護ステーションで働く際には、それぞれの職種の役割や必要な資格について理解することが重要です。自らのスキルや志向に合ったポジションを見つけ、充実したキャリアを築いてください。

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