内視鏡技師とは?仕事内容や給与、目指せる資格、向いている人を解説

看護師資格を活かした仕事

現代の医療技術は急速に進歩し、その中でも内視鏡技術はますます重要性を増しています。内視鏡技師は、この先端技術の裏方として、患者さんの診断や治療に欠かせない存在です。本記事では、内視鏡技師の仕事内容や給与、必要な資格などについて解説します。

内視鏡技師の仕事内容

内視鏡とは

内視鏡とは、先端にカメラがついた管状の医療機器です。口や鼻、肛門から体内に入れることで、食道・胃・小腸・大腸など消化器系の疾患を発見できます。一般的には胃カメラなどと呼ばれています。内視鏡は臓器の中をみるだけではなく、処置や治療も行えます。異物除去や出血箇所の止血なども行うことができます。

内視鏡看護師の仕事内容

内視鏡看護師は、総合病院・大学病院・消化器内科クリニック・内視鏡センターなどに勤務して、専門知識と技術をもとに仕事を担当します。内視鏡看護師が担当する代表的な仕事は、以下の通りです。

  • 患者さんの介助:内視鏡検査や手術に必要な準備作業を行う。
  • 内視鏡の操作:内視鏡を使って患者さんの体内を観察し、医師に必要な情報を提供する。
  • 医師のサポート:医師が検査や手術を行う際に、必要な器具や薬剤を手早く提供する。

内視鏡技師の給与相場は約30万円

内視鏡技師の給与は、経験や所属する医療機関の規模によって異なりますが、一般的には約30万円程度が相場とされています。ただし、大都市部や特定の専門分野ではそれ以上の給与が期待できる場合もあります。また、賞与や福利厚生などの待遇面も考慮する必要があります。

一方、看護師全体の看護師全体の平均年収は約499万円、月収ベースでは約34.4万円です。(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」

内視鏡看護師は夜勤・残業が発生しにくい仕事であるため時間外手当が付きにくく、一般的な看護師と比較して給与水準はやや低い傾向です。

内視鏡技師として働くメリット

日勤がメイン!

内視鏡室の仕事は基本的に日勤のみです。子育てとの両立やプライベートの充実を重要視される人にとっては働きやすい職種です。

内視鏡の専門的な知識やスキルが身につく!

内視鏡室では専門的な検査を行うため、消化管の解剖学や画像のアセスメントといった、内視鏡看護師でしか得られない知識や看護スキルを身につけられます。内視鏡検査・治療は日々アップデートされるため、最先端医療に携われるのも内視鏡看護師として働くメリットの一つです。

【参考記事】看護師の転職サイト活用方法 | 転職を考え始めたらまずやるべきこと、おすすめサイト

内視鏡技師に必要な資格・おすすめの資格

内視鏡看護師は、看護師の資格があればなれます。加えて、専門的な資格を持っていると業務に役立ちます。ここでは内視鏡看護師におすすめの資格を2つご紹介します。

消化器内視鏡技師

消化器内視鏡技師は、医師の監督のもとで、内視鏡を使う医師の補助を専門的に行う技術者の資格です。内視鏡看護師のなかでも広く知られている資格であり、取得しておけばほかの施設への転職や、産休・育休明けにも役立ちます。取得したいという方は、認定専門医がいる医療機関で経験を積むのがよいでしょう。

カプセル内視鏡読影支援技師

カプセル内視鏡読影支援技師は、医師の監督を受けてカプセル内視鏡の画像診断を支援する専門的な技術者の資格です。カプセル内視鏡とは、薬のカプセル状の形をした内視鏡のことで、内服薬のように患者に飲み込んでもらって検査を行います。カプセル内視鏡は患者の食道から肛門までを流れる間、内側から連続して画像を撮影し、検査後は患者の便と一緒に体外へ排出される仕組みです。

内視鏡技師に向いている人

内視鏡技師に向いている人は、以下のような特徴を持っています。

  • 細かい作業や器具の操作が得意な人
  • チーム医療に参加し、協力して働くことができる人
  • 患者さんとのコミュニケーションが円滑にできる人

また、継続的な学びや技術の向上に積極的に取り組む姿勢があることも重要です。

おわりに

内視鏡技師は、医療現場において欠かせない存在です。その高度な技術と専門知識を活かし、患者の健康を支える重要な役割を果たしています。内視鏡技師に興味を持っている方は、ぜひ資格取得や職場体験などを通じて、その魅力を探求してみてください。

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